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お金2.0 著:佐藤 航陽

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

本のまとめ

現在は「資本主義」優位だが、今後はない「価値主義」も優位になり、2つの主義が共存していくと考えられる。

そういえば、最近〇〇2.0という本が増えてきましたよね?
この本のタイトルでも、2.0とついています。

1.0,2.0の違いとは?

違いを簡潔に述べますと、
「1.0が既存の概念の延長上にあるものをITなどを使って、最適化していく概念」のこと
「2.0は近代に作られた枠組みを無視して全くのゼロベースから再構築する概念」のこと

第一金 お金とは何だろうか?

色々なところでサービスを受ける時に使われる時に使われるお金、その起源は紀元前1600年ほど前へ戻ります。
紀元前1600年前に使われてたお金は、貝殻だった。
お金とは物々交換の不便さを補う仕組みとして発達した。
お金には価値の保存、尺度、交換の役割があると言われている。

第二金 テクノロジーによってお金の在り方が変わる⁉︎

貨幣としてのお金が無くなって、人が評価されることで、その評価がお金として利用できるようになる?

その例として、中国が挙げられる。
中国では既にSNSスマホの決済に紐付いた信用スコアがある。
→悪事を働くと、スコアが下がり、SNSスマホ決済の利用が凍結される可能性がある。
中国でよく使われている「WeChat」というアプリは、日本のLINEのように家族間や友達感でよく使われるSNSです。今、この瞬間LINEが使えなくなったら、困りますよね?

また、信用スコアが高くなると、消費者金融で審査がすぐに通ったり、部屋を借りる際に敷金が「なし」になったりする恩恵が得られる。

→そのため、「悪事を働くと割に合わない」と犯罪者に考えさせて、犯罪を防止に一役買っています。

第三金 価値主義と資本主義の両立

お金が価値を媒介する唯一の手段であった「独占」が終わ
りつつあり、価値を保存、交換する役割がいつも私たちが使っているお金である必要がなくっている。

例えば、ビットコインのような仮想通貨(暗号通貨)、企業のポイントなどのように、既にさまざまな手段で私たちは価値の交換をできるようになっています。
そのため、ユーザーは自分にとって最も便利な方法を選んで価値のやりとりができるようになります。

そして、価値をやりとりする手段が多様化する事で、人々が注目するポイントが既に「お金」から本来の「価値」に変わりつつあります。

そのため、価値を最大化しておけば、色々な方法で、価値を好きなタイミングで交換できることができます。

そして、「価値」でさまざまなものと交換する「価値主義」と「お金」でさまざまなものと交換する「資本主義」が両立することが容易に想像できます。


また価値は、3つに分類することが出来ます

1、有用性な価値
2、内面的な価値
3、社会的な価値

の3つです。

それぞれを一言で表すと、
1、「役に立つか?」という観点から考えた価値
儲かる、使用できると言った実生活で役立つリターンを前提とした価値

2、愛情、共感や興奮といった個人の内面にとってポジティブな効果を及ぼす物事や時間についての価値
感情が心の中でどうなっていようと役に立つと言ったことは関係なく、実用性とは無縁となっている価値。


3、NPO、募金活動やボランティアなど、社会全体の持続性高めるような行動についての価値

資本主義から見ると社会全体の持続性を高めるような鼓動はただのコストに過ぎない価値

「資本主義」では1、有用性な価値に焦点をあてて、2,3をないがしろにしていることが多かったです。
「価値主義」で扱う価値は、2や3の価値も全て価値として取り扱う仕組みになっています。

そのため、今までないがしろにしてきた2、3についての価値も、価値主義で補完することが出来ます。そのため、「価値主義」と「資本主義」が両立出来るのです。




第四金 人生の目標や意義を持つだけでは不十分だ。

私達ミレニアル世代(1980年〜2000年代初頭の世代)は、「人生の目的や意義」を見つけるのは「本能的」にやっています。
そのため、自分にとっての、申請の目標を見つけるだけでは不十分なのです。

私達の世代にとっての課題は「“誰もが”人生の中で目的を持てる社会を創り出すこと」です。

Googleフェイスブックなどの最近急激に大きくなってた企業に共通しているのが、誰もが理解できる明確なミッション(理念)を掲げていることです。
Googleのミッションは「世界中の情報を整理して誰もが利用できるようにする」こと。
フェイスブックは「世界中の人々を繋げて、つながりを見るにする」こと。

これらのミッションは、社会の課題を解決し、そこで働く社員の“誰もが”働く為の大きな意義になっています。

Googleフェイスブックへ優秀な人々が惹きつけられる大きな原因はここで働く事で、社会へどのような「価値を生み出す」ことに繋がるのかが明確になっている点だと筆者は考えている。


つまり、他人と共感でき、誰もが心の奥底で持っているものを掲げること、これこそが、これからの時代を作っていく考え方なのです。

第五金 自分や人々の内面的な価値へ着目せよ!

現在の日本の常識や普通を作っているのは人口が最も多い40代です。資本主義に慣れた、40代の方々は人の「内面的な価値」へお金を支払うと言うことに慣れていません。スマホゲームに課金したり、ライブ配信などで面白い人にアイテム(お金)をあげたりするお金の使い方にシニア世代は困惑すると思います。

ここにはビッグチャンスが存在しています。ものに恵まれた多くのミレニアム世代にとっては、誰もが持っている内面的な欲望を満たすことに価値を見出します。

「価値主義」の世界で活躍するためには、他人に伝えたい!と言うほどの熱量を持ったものに取り組むことが一番の近道だと言えます。
内面的な価値では、オリジナリティや個性がいちばん重要です。
この人だから、これができると言った独自性がそのまま価値につながります。

なので、自分が熱意を持って続けられることを見つける、それが自分の価値を高めてくれます。

このように自分のことを見つめ直し、内面的な価値に注目することがこれからの社会で重要なのです。


あとがき


お金は元々どう言うものであったのか、シェアリングサービスがなぜが生まれている背景などがわかりました。
シェアリングサービスはものが飽和した今の社会で市場原理が 働いて生まれたものであったこと。

お金は社会を回すために必要な潤滑油であること。

なぜ、お金が一部の人に偏って存在するのかなどのことがわかりました。

追伸
伝えきれてない部分もあるので、ぜひ購入して見てみてください


お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)